2011年ジョブズが最期に書いたとされるエッセイである。
このエッセイは、物質や成功よりも命や家族を大切にすることの大切さを語ってている。「このエッセイにはこうある。「私が持ってくることができるのは、愛によってもたらされた思い出だけである。
「私はビジネスの世界で成功の頂点を極めた。他人の目から見れば、私の人生は成功の典型だ。しかし、仕事以外の喜びはほとんどない。結局、私の富は慣れ親しんだ人生の事実でしかない。病気でベッドに寝ていると、人生が走馬灯のように思い出される。今この瞬間、ベッドに横たわり、自分の人生を思い起こすと、あれほど誇りに思っていた評価や富が、自分の死を前にして淡くなり、無意味なものになっていることに気づく。私がずっとプライドを持っていたこと、認められてきたことや富は、迫る死を目の前にして色あせていき、何も意味をなさなくなっている。人生において富を積み上げた後は、富とは関係のない他のことを追い求めた方が良い。若い頃からの夢やもっと大切な何か他のことを。
自分の代わりに車を運転し、お金を稼いでくれる人を雇うことはできても、自分の代わりに病気に耐えてくれる人を雇うことはできない。失った物質的なものは見つけたり、取り替えたりすることができる。しかし、失ったときに決して見つけることができないものがある。人生のどの段階にいるにせよ、時が経てば幕が下りる日を迎える。
家族への愛、配偶者への愛、友人への愛を大切に。自分を大切にし、人を大切にする。
終わりを知らない富の追求は、人を歪ませてしまう。私のようにね。
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神は、誰もの心の中に、富みによってもたらされた幻想ではなく、愛を感じさせるための「感覚」というものを与えてくださった。私が勝ち得た富は、私が死ぬ時に一緒に持っていけるものではない。私が持っていける物は、愛情にあふれた思い出だけだ。
あなたの人生がどのようなステージにあったとしても、誰もが、いつか、人生の幕を閉じる日がやってくる。あなたの家族のために愛情を大切にしてください。
あなたのパートーナーのために、あなたの友人のために。
そして自分を丁寧に扱ってあげてください。他の人を大切にしてください。
そしてジョブズは2011年10月5日に56歳という若さでこの世を旅だった。
彼の死後多くも国の人々が現地のAppleストアなどに集い、リンゴや花束などを手向けて祈りをささげる様子は、彼の生前の功績がいかに大きなものだったのかを示している光景であった。