アマゾンは、ChatGPTのライバル企業であるAnthropicに最大40億ドル(約32億円)を投資する。AnthropicはChatGPTの開発元であるOpenAIの元研究幹部が約2年前に設立した企業で、アマゾンはAnthropicの少数株主となる。
成功したAIスタートアップと戦略的パートナーシップを結ぶアマゾンの動きは、マイクロソフトが1月にOpenAIと数十億ドル規模の契約を結んだことに続くもので、アマゾンは、新しいAIチャットボットClaude 2を発表したAnthropicへの投資を最大40億ドルまで増やすことができると述べた。
今回Anthropicの最高経営責任者兼共同設立者であるダリオ・アモデイは、「我々のパートナーシップを大幅に拡大することで、Anthropicの安全で最先端のAIシステムをAWSの主要なクラウド技術と共に導入することで、あらゆる規模の組織に新たな可能性を提供することができます。と述べている。
Anthropicは、発展途上ではあるが急速に成長しているAI分野において、OpenAIの主要な競争相手のひとつである。昨年、グーグルもまたAnthropicに3億ドルを投資している。
グーグルも投資家として名を連ねるAnthropic打が、今後2年間で50億ドルもの資金調達を計画していると発表している。(マイクロソフトはOpenAIに110億ドルもの投資を行っている)。今後アマゾンはAnthropicへの投資を総額40億ドルまで増やすオプションがあると述べており、アマゾンは、Anthropic社とのより深い協力関係を通じて、「短期的にも長期的にも、多くの顧客体験を向上させる」ことができると考えていると、アマゾンの最高経営責任者であるアンディ・ジャシーは述べている。
これまでAnthropicは、Zoom 、Spark Capital、Salesforce、Sound Ventures等も後援者に名を連ねており、これまでに合計27億ドルを調達しており、グーグルだけでなくアマゾンからも出資を受けることで、Anthropicは複数のクラウドインフラ企業を取り込んでおり、OpenAIがマイクロソフトと独占的なパートナーシップを結んでいるのとは一線を画している。