ソフトバンクは英国のチップ設計会社Armの新規株式公開(IPO)が成功したのに続き、この巨大投資会社はAI分野、特にOpenAiへの多額の投資を検討していると報じられている。ソフトバンクは2016年、英国のチップ設計会社アームを320億ドルで買収し今回アームはIPOを果たし、ソフトバンクに48億7000万ドルもの利益をもたらした。これは直近の2年間で最大の米国上場となり同社の評価額は650億ドルに達した。
アームはスマートフォンやゲーム機などのデバイス向けチップを設計しており、今回の評価額はソフトバンクのAI市場への参入を後押しするものとなるであろう。
現在、ソフトバンクは収益性を達成する手段として、「高い成長が見込まれる次世代AI」に注力している。ソフトバンクは8月、6月末時点で投資先企業のうち343社が値下がりした一方、112社が値上がりしたことを明らかにした。
ソフトバンクの創業者でCEOの孫正義氏は、AIに「数百億ドル」の投資を検討しており、OpenAIはその可能性のある企業だと述べた。
ソフトバンクの孫正義CEOは人工知能、特にOpenAIの有名なChatGPTに積極的に関与しており、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏の間に有効的な信頼関係に根ざしているようだ。
また数ヶ月前にOpenAIのCEOであるサム・アルトマンが来日した際、彼は日本での事業拡大とオフィス開設について語っておりアルトマンはまた、日本の言語と文化を取り入れたモデルを構築したいとも語っている。
ソフトバンクの投資の可能性は、ビジネスにおけるAIの影響力の高まりを裏付けるものだ。一方、OpenAIはGpt4、同社が7月にGPT-5の商標を出願した後、GPT-5の秘密開発の可能性の噂が出始めている。
OpenAIへの投資の見込みは、業界にとって重要な意味を持つ。ジェネレーティブAIとも呼ばれるAI(人工知能)の分野は、今後数年間で4兆4,000億ドル以上の急成長が見込まれるとの予測もあり、大幅な成長が見込まれている。現在マイクロソフトとのパートナーシップに支えられたOpenAIは、この分野で強力な競争相手となっている。同社の主力製品であるChatGPTは、その設立以来、前例のない成長を記録し、セクター全体に顕著なインパクトを与えている。
OpenAIは今後12ヶ月間で10億ドルを超える売上を見込んでいるという。この大幅な収益予測は、OpenAIの今年度の予想が2億ドルであったのとは対照的である。同社は月間8000万ドル以上の売上を記録しているとされ、前年度通年の2800万ドルと比べると大幅な増加である。今後ソフトバンクの動向に注視して行きたい