世界中でスマートフォンユーザーが年々増加する中、モバイルコマースの売上も過去最高を記録しているのは当然のことである。とはいえ、デジタル・マーケティング戦略を立てる際には、モバイルの利用状況に関する統計データを知っておくと便利だ。
世界全体でのスマホブランドの人気順位
世界全体のスマートフォン市場シェアに関する最新の統計によると、2023年12月現在、米携帯電話メーカーのアップルが29.5%の市場シェアでトップを占めている。これは、世界中のスマートフォンユーザーの10人に3人弱がアップルの携帯電話を使用していることを意味する。
最も人気のあるスマートフォンメーカーの第2位はサムスンだ。韓国ブランドのスマートフォン市場シェアは25%で、アップルよりわずかに低い。
アップルとサムスンはスマートフォン業界を支配しており、合わせてスマートフォン市場シェアの55%弱を占めている。
また売り上げ順位についてはアップルとサムスンがここ数年で順位を入れ替えており、2021年9月までは、サムスンがわずかにリードし同年10月にはアップルがサムスンを追い抜き、2022年3月にサムスンが再び首位に返り咲くなど数カ月ごとに順位が入れ替わっている状況で両者がスマートフォン市場を牽引していると言っても過言ではない。
2010年に設立されたばかりの中国企業シャオミは第3位のスマートフォンブランドで、市場全体の12%のシェアを占めている。
シャオミに次いで、オッポが6%、ヴィーボが5%のシェアを占めている。第6位はファーウェイで、スマートフォン市場シェアの4%弱を占めている。
これら6ブランドを合わせると、世界のスマートフォン市場シェアの約80%を占めており、世界中で使用されているスマートフォンの5台中4台がこれらのブランドによって製造されていることになる。
地域別に見るスマホブランド人気順位
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今度は地域別によるシェアを分析してみるとアップルは51カ国で圧倒的なシェアを誇り、日本では最大の市場シェアを占めている。アップルは日本ほど人気がある国はない。日本では、アメリカのアップルが携帯電話市場の70%弱を占めている。その他の国ではデンマーク67%ノルウェー64%、カナダ62%アメリカ59%、スイス58% など比較的所得の豊かな国では、アップルが圧倒的なシェアを誇っているのが見て伺える。2022年から2023年にかけてアップルの市場シェアの成長性から見ると最も増加した上位10カ国はほとんどがヨーロッパでその中でも特にベラルーシでは強い伸びを示した。
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一方、サムスンはフィジー74%、ソマリア72%韓国市場の60%等で大きなシェアを占めている。また中国ブランドのTecno、Vivo、Xiaomi、Oppo、Huaweiは他の25カ国で圧倒的なシェアを占めている。グローバルシェア4位のOPPOは、アジア太平洋地域では根強い人気があり、この地域の市場シェア10%弱を獲得している。国別に見ると 東ティモール26カンボジア21%、インドネシア20%ラオス19%、フィリピン18%、ベトナム18%など、東南アジアの特定の国の現地携帯電話市場で大きなシェアを占めている。また中国のハイテクブランドVivoは、ブータン33%を筆頭に、インドネシア14%など東南アジアのいくつかの国で携帯電話市場で大きなシェアを占めている。
最後に中国ブランド、シャオミが現地の携帯電話市場で最大のシェアを誇る国には、キルギス44%を始め、ギリシャ36%、パレスチナ35%があり 全体的に見ると中国系のブランドは東南アジア諸国を中心に人気が根強い傾向が見られる。
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