新たにサイトを立ち上げる際、どういった顧客層に販売アプローチを行なっていくかでプラットフォーム選びも大きく変わってきます。現在、多くのeコマースプラットフォームがサービスを提供しており、自分が立ち上げようしているサイトが今後海外展開を行なっていく予定なのか?それとも国内だけの販売なのか? という事でプラットフォーム選択は大きく変わってきます。今回は日本国内だけではなく、グローバル市場にアプローチ出来る機能が揃っているプラットフォームを幾つかご紹介させて頂きます。
2023年の現時点で世界上位100万サイトで利用されているeコマースプラットフォームは、WooCommerce CheckoutとShopifyがシェアの大半を占めていまし。以前はMagentoが市場を独占していたが、現在ではその規模は縮小傾向にあり世界のeコマース市場のほぼ7%を占める程度まで減少している。
eコマース業界全体は、ここ数年で劇的に成長し、その結果、さまざまなプラットフォームが現れ、そのシェアも常に変化しております。また世界のeコマース市場は2020年から2027年までの年平均成長率は14.7%で、2027年には27兆1,479億ドルまで達すると予測されています。例えば2018年、WooCommerce Checkoutの市場シェアは約21%でしたが2023年には23%に達している。
一方、Shopifyの世界シェアは11%で、100万サイト中20%で2位、WooCommerceは23%を占めている。またMagentoで、2018年の13%から2023年には7%に低下しているが、これはユーザービリティーの観点から操作性の複雑さが増し、よりシンプルなプラットフォームが利用可能になったためである。 このようにE-commerce市場は驚くべき速さで年々変化しており、それに伴ってプラットフォームの選択も今後の販売戦略において非常に重要なものとなってきます。
今回は現在世界的に大きなシェアを占めているプラットフォームを幾つかご紹介させて頂きます。
Shopify は2006年カナダにて創業され、現在世界中に175カ国以上、数百万のマーチャントが利用しており、多岐にわたる業種で使用されています。実際に業種を問わず、世界中の多くの有名企業もShopifyを利用しています。
Shopifyは、初心者から大企業まで、様々な規模のビジネスに対応したEコマースのソリューションを提供しています。またeコマース起業家の大半がShopifyを選んでいるのは、とても使いやすくユーザービリティを考慮したインターフェースで非常に使い易い操作性、更にはアプリの種類が豊富で様々な機能を兼ね備えている事やアマゾンのサービスを統合したことで、Shopifyは市場シェアを以前よりも更に大きく向上させることに成功しております。
ECサイト構築の基本的な機能に加え、多言語対応であるため、グローバルな販売や展開を見越したサイト構築ができ、更には仮想通貨決済に必要なプラグインも兼ね備えています。
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Square社はアメリカ合衆国の企業で、主に支払い処理やPOS(ポイント・オブ・セール)ソリューションを提供しておりSquare Onlineは、その一環としてオンラインストアの構築と運営を支援するサービスです。利用者層を見てみると小規模な店舗や個人事業主がオンラインでの販売をスタートする際に利用されることが多く、Square社の幅広い支払い処理ソリューションと連携して使われることが特徴です。
またオムニチャネル機能が付いておりSquare社が提供するPOSソリューションと統合することで、オンラインとオフラインの販売チャネルを一元的に管理できる便利なツールも兼ね備えています。
Square Onlineは美しくデザインされたテンプレートを提供し、ユーザーはこれをカスタマイズして独自のブランドに合わせたウェブサイトを作成できます。また商品を販売するためのオンラインストアを簡単に構築するためのツールを提供しており商品の追加、在庫管理、価格設定などが容易に行え、注文受け付けから処理までの工程を効率的に管理できます。オーダーの追跡、在庫管理、支払い処理などを一元的に行えます。
オンラインストアはモバイルデバイスにも最適化されており、スマートフォンやタブレットからもシームレスなショッピング体験が提供されます。
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Wixは、イスラエルに本社を置く企業で、2006年に設立され、現在ユーザーは2億3800万人おり個人から中小企業まで幅広いユーザーに対して、手軽にプロフェッショナルなウェブサイトを構築するプラットフォームを提供しており世界中で多くのユーザーに利用され、その使いやすさとカスタマイズの自由度が高く評価されています。
特徴としてはドラッグ&ドロップのインターフェースは初心者にも使いやすく、プログラミングの知識がなくてもウェブサイトを作成できます。またカスタマイズ可能なテンプレートが豊富に用意されており、個人のニーズに合わせてカスタマイズでき、さまざまな業種や目的に合わせたデザインテンプレートが用意されています。
またデザインの自由度を見るとプロのデザイナーでも十分に活用できるほど、デザインの自由度が高いのが特徴でランディングページ等を作成するのにも非常に優れているプラットフォームと言えるでしょう。
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Woocommerceは小規模な個人店舗から大規模なオンラインショップまで、幅広いニーズに対応する柔軟なeコマースソリューションでその人気の理由の一つは、CMS コンテンツ・マネジメント・システム(コンテンツ管理システム)で、HTMLなどのWeb専門知識がない方でも、簡単にホームページの作成・更新・運営ができるのが特徴です。
またオープンソースコードが公開されており、カスタマイズと拡張が容易で、カスタマイズ性にとんでおり数多くのテーマと拡張機能により、ショップの見た目や機能を自由に調整できます。
尚、基本的なプラグインは無料で利用でき、追加機能やサポートが必要な場合は有料オプションもある為必要な場合は検討してみる余地があります。特筆すべきはWordPressが強力なSEO対応を提供しているため、WooCommerceも同様のメリットを享受できます。言語設定に関しては多言語対応のオプションが豊富に存在します。また支払いゲートウェイの統合も出来、PayPal、Stripeなど、多岐にわたる支払いゲートウェイとの統合が可能です。
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アメリカ合衆国(テキサス州オースティン)に本拠を置く企業です。彼らは世界中の多くの国でサービスを提供しており、オンラインストアの構築やeコマース事業展開をサポートしています。
BigCommerceは、57000以上のEC店舗が利用しているオンライン・ビジネスの構築、革新、成長を可能にする人気のSaaS型eコマース・プラットフォームである。2009年に設立され、現在150カ国以上で600,000以上の店舗を運営するプラットフォームでeコマース業界を牽引し続けている。ソニー、ボーダフォン、ウールリッチなど世界的なブランドメーカーも多数BigCommerceを使用してサイトを構築している。
BigCommerceは柔軟で拡張性の高いプラットフォームで、独自のデザインや機能を追加することができ拡張性とカスタマイズ性に優れている。またモバイルデバイスに最適化されたテンプレートとデザインを提供し、ユーザーがスマートフォンやタブレットからも簡単にショッピングできるようにデザインされているのと同時に多くの決済ゲートウェイ、配送オプション、マーケットプレイスとの統合等の機能も備わっており大変使い勝手が良いプラットフォームであると言える。
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Magentoのeコマースプラットフォームは2017年、世界のeコマース市場シェアの9%を占め、第2位のシェアを誇っていた。しかし、2018年にはShopifyにその優位性を奪われ、2023年にはShopifyの利用者率がMagentoの2倍以上になるため、その差は広がり続けている。この大きな理由としてはMagentoユーザーの多くは、より簡単な機能を求めてShopifyに乗り換えを行なっているが、MagentoはShopifyが提供できないカスタマイズ性を提供しているため、利便性ではなく高機能なオプションを望む顧客層を維持はMagentoを利用している。
Magento eコマースには、分析、モニタリング、コンバージョン最適化のためのツールが多数付属しており、OOPとMVCの両方のアーキテクチャをサポートしている為、ウェブ開発者にとってはありがたいが、技術に詳しくないユーザーにとっては操作が複雑である。
もしサイト構築において技術的な専門知識を持っている場合Magento はあなたのEコマースビジネスにとって素晴らしいオンラインストアプラットフォームであると言えるだろう。
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Squarespaceはアメリカ合衆国の企業で プロフェッショナルにデザインされたテンプレートを提供し、ビジュアル的にスタイリッシュで、さまざまなデバイスで見栄えが良いウェブサイトを作成できる為、クリエイティブな方が多く利用しております。
SquareSpaceはここ2、3年で驚くほど人気が出てきたプラットフォームで直感的な操作で簡単にサイトが作れるのが特徴です。またデザイン性重視で制作設計されており、直感的なドラッグアンドドロップインターフェースを提供しているため、コーディングのスキルを必要とせずに、ウェブサイトのレイアウト、コンテンツ、デザイン要素をカスタマイズできます。
Squarespaceは、さまざまなテーマ、カスタマイズ可能な機能など、ストアを始めるのに必要なものをすべてが備わっていますが、現在残念ながら日本語設定を提供しておらず、可能な対応言語設定は、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語の6つが用意されています。また日本円に対応していないという大きなデメリットがあります。
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ZyroはAIツールやロゴ作成機能まで備えたドラッグ&ドロップ・ビルダーでエディターを使用して、直感的にウェブサイトやオンラインストアを作成できます。また多様なテンプレート:が用意されている為、様々なデザインのテンプレートから選択し、ウェブサイトやストアの外観をカスタマイズできます。
またホスティングプラットフォームを含め、ショップを立ち上げるために必要なものがすべて揃っており無料版もある。ただし、テンプレートを切り替えることはできず、無料アカウントは機能面でかなり制限されている為シンプルでなeコマースウェブサイトを構築するには大変便利のよいプラットフォームです。
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OpenCartは豊富なテーマやプラグインを提供し、ウェブサイトの外観や機能をカスタマイズすることができます。またとても操作がしやすい管理パネルを備えており、製品の管理、在庫管理、注文の処理などが簡単に行えます。
OpenCartにはカスタマイズ可能なオプションがたくさんあり、月額利用料はかかりません。また、1つのプラットフォームで複数のストアを管理できるマルチストア・サポートも利用できます。1,300以上のモジュールとテーマが利用可能で、カスタムストアを作成したい場合に最適です。尚複数の言語や通貨をサポートし、国際展開に適しているプラットフォームでもあります。