昨年度の東南アジアのeコマース総売上高は995億ドルに達し、インドネシアのeコマース事業が全体の52%を占め、売上高が519億米ドルで他の東南アジア諸国の中で最も高いと結果となっている。またインドネシアの電子商取引の2023~2027年の年間成長率を10.35%と予測し、その結果、2027年の市場規模は695.7億ドル、利用者数は2億4470万人に達すると予測した。
続いて タイ(14.4%、144億ドル)、フィリピン(11.5%、115億ドル)、ベトナム(9%、90億ドル)、マレーシア(8.7%、87億ドル)、シンガポール(4%、40億ドル)が続いている。
インドネシアEコマース業界の市場シェア
インドネシアのEコマース市場は、企業間の競争が激化しており、同市場は、Tokopedia、Shopee、Lazadaなどの主要プレーヤーで構成されている。現時点ではこれらの大手企業がインドネシアのEコマース市場のシェアを独占している状況だ。ShopeeはEコマース・ユーザーからの購入額で36%のシェアを獲得して1位となり、僅差でTokopediaが35%で続いた。残りのマーケットプレイスは、Lazada、Bukalapak、TikTok Shop、BliBliである。
![](http://sabre.blog/wp-content/uploads/2024/02/shutterstock_1447374737_729931729487-1024x595.jpeg)
インドネシアのこれらのeコマース・マーケットプレイスは、それぞれ独自の強みを持っている。例えば、Shopeeは物流と決済サービスによるクローズド・ループのエコシステムを持っており、eコマースマーケットプレイスのTokopediaとライドヘイリング大手のGojekが合併して設立されたインドネシアの新興企業GoTo は両社の合併により多くのリソースを提供している。合併後のGoToは、ライドヘイリング、eコマース、金融サービスの3つの事業を1つのエコシステムの下で展開しており、公募増資資金を成長戦略の支援に充てる予定だ。逆に、Bukalapakのmitraプログラムは、全国の百貨店に焦点を当てている。
以下は、各マーケットプレイスの詳細と、総GMVに対する推定貢献度である:
Shopee – 36%、約186億ドル
Tokopedia – 35%、約181億ドル
Lazada – 10%、約51億ドル
Bukalapak – 10%、約51億ドル
TikTok Shop – 5%、約25億ドル
BliBli – 4%、約20億ドル
(米ドルでの収益)
また過去2年間、インドネシアではソーシャル・コマースの分野が盛んになり、多くの革新的な新興企業が市場に参入した。インドネシアで人気を博した新興企業は、2024年ヘ向け新たな市場への進出を模索している。